カリスマ経営者の後は…(ちょっとだけ株の話)

ひとりごと

11日水曜日のラジオNIKKEI「マーケットプレス」の前場放送で、パーソナリティーの岡崎良介氏が黒澤明監督の映画『影武者』の話をしておられた。その話が妙に頭から離れない。

企業トップは現状維持か、打開か

映画『影武者』は、戦国時代の甲斐の武将である武田信玄公が亡くなり、三年は死んだことを他に洩らすなとの信玄公の意向により、影武者をたてるというお話だ。(詳しくは、ウィキペディアへ)

なお、岡崎氏の『影武者』の件のなかで、
企業の経営者になぞられて、「現状維持なら影武者でいい」というようなことを言っておられた。経営者が現状維持を望むなら、それは誰でもいいというような意味合いで、AIでも務まるみたいなことを進行役の叶内アナウンサーと話しておられた。確かにAIなら戦局も読めそうだなとか思ってしまったが…。(^^:

なるほどと聴いていたが、ふと自分が初めて買った株のことを思い出してしまった。

しろくろの初陣(はじめての株式投資)

はじめて買った株は、某スーパーの〇イエーだった。
選んだ理由は簡単だった。〇内功氏がもの凄いカリスマ性のある経営者で、当時、この方のことを書かれた本が幾冊か出されていたし、テレビでも話題になっていた。それで勢いみたいなものを感じ、貯金をはたいて買った。

で、その買った株は、運よくちょろっと上がって、すぐに手放したので、私にとってはビギナーズラックとなった。初陣としては、まずまずだったのだ。

今考えると、当時はまだ簿記を学んでいなかったし、株の買い方すらもわからなかったのに、思い切ったことをしたものだ。しかも、一単元が1000株の頃で、私にとっては、清水の舞台から飛び降りる気持ちであった。なんとも恐ろしい。

ただその企業も、経営者が息子さんの代になると、どんどんショボっていった。
なんだか、さきほどの武田信玄と息子の勝頼に重なる気がしてしまった。
勝頼が現状維持を望んでいたかは、よくわからないが、もし徳川家康のように織田方に下っていれば、歴史は変わっていたのだろうか?

そういえば、武田信玄って、前大河ドラマの「鎌倉殿の13人」のとき、八嶋智人さんが演じていた武田信義の子孫になるそう。あの時はなんだかんだ不満を抱えつつ、頼朝の臣下に下ったことで生き延びたが、勝頼の代で甲斐の武田家が滅びることとなるとはね。しかも今度の大河は因縁の相手の家康公だし、そこのところどう描かれるのか気になるところでもある。

経営者が変わるとき

歴史は繰り返すとはいうが、企業もまたしかり。
〇イエーが〇オンに飲み込まれていったように、これからも企業は形を変えるのだろう。

そう思うと、経営者が変わるときって、けっこう要注意期間なのかもしれない。経営者の戦略次第で、企業の命運が変わる場合がある。ましてや前経営者がカリスマだと…。

そういう意味でみると、次の日銀総裁は誰になるんだろう。今の総裁がカリスマかどうかはわからないが、その前の方より、インパクトあったしなぁ。ちょっと気になるかな…

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