今年の春、母は猛烈に断捨離した。
自身の作った洋服を半分以上処分したのだ。
あまりの思い切りの良さにぶったまげ、こっちの血圧が上がった。(爆)
もっとも、彼女が自ら片づけてくれたのは、内心嬉しかったので、その片づけた経緯を振り返ってみる。
もしかすると高齢者の片付けの参考になるかもしれないので。
キッカケはミニマリストのユーチューブ
そもそも、私がミニマリストさんのユーチューブ動画に影響されて台所を片づけ始めたことが発端なのである。
見ていたのは、Minimalist Takeruさん
この業界?!では有名な方らしく、本も数冊出されている。
動画そのものは、余所のミニマリストさんとのコラボで、インタビュー形式で作られている。
動画をあれこれ見ていると、不思議と片づけたくなる。
多分、スッキリとしたミニマリストさんたちのお部屋と、我が家の汚部屋をつい比較してしまうからだと思う。
私は見るというより、ラジオのように聞き流す感じで利用させてもらっている。
まさに捨て活のための利用って感じ。
その調子で、いつものようにテレビにつないでユーチューブをかけ流していたら、母も刺激されてしまったようだ。
なので、片づけろ!と誘導したつもりはない。
これはもうユーチューブ効果なのだ。
実際、どのくらい片づいたのかというと、正直まだまだ。
洋服も雑貨もたくさんあるのだが、ただ自分からやる気になったというのは大きい。
高齢だから出来ないと決めつけてはいけないのかもしれない。
それにしても、動画が行動する力を引き出すこともあるんだなぁと思ってしまった。
お洒落が生きがい
ところで、母はお洒落が好きだ。
洋裁も編み物も手芸もやる。
そのせいで、服や布バッグの量が半端ない。
それに痛まないし、痛む前に手を入れてしまうので、物持ちがいい。
本来なら、物に手を入れて長く使うという精神は良いことなんだけど、増えすぎると、これはもう弊害でしかない。
溢れるクローゼットの中身は、良くも悪くも長年の歳月の結果なのだ。

なお、私が片づけてと言えなかったのは、彼女にとってお洒落することが楽しみで、ある意味生きがいだと感じていたから。
それを捨てろ!というのは、彼女にとって生きがいを奪うことになるので、片付けのことを口にすることはできなかった。
とくにこの年代の人は戦争を経験しているので、モノに対する執着が、私が思っている以上強い場合がある。
もちろん人にもよるが…。
だが、そんな彼女が自ら片付け出したので、ほんとに嬉しかった。
でもその反面、ハイペースで片づけていくものだから、面食らってもいたが。
無理させてはいないだろうか、心配だったのだ。
そういえば、ミシンも処分した。
あんなに作るのが好きだった人が、よく手放せたなと思う。
さすがにもう針に糸が通らなくなったようだ。
時間は有限
一年はあっという間に過ぎていく。
既に、明日はもう10月だしなぁ。
そう思うと、私も母の歳になるのはあっという間かもしれない。
やはり今のうちに片づけておかないと。
実際問題、体力も気力も年々ショボっていくのだから。
ますます時間を無駄にはできないなと思ってしまった。
あー、なんか良い天気だなぁ。
こんな日はどこかに行きたいが、午後は内科だ。
なんだか、こういうことでも時間が奪われていくんだよね。むむむ。