おじゃる雛、片づけたいが…

片付け

長~く我が家を楽しませてくれている小さな雛人形。
これは私のお雛様だ。
小さいお雛さんだったから、この歳まで飾ることができたが、今年飾って、これでお仕舞いにしようと母と話した。

人形じまい

ネットで、近くのお寺さんの人形供養をやっているところを探して、持ち込む予定だったが、見つかったところは数万円とあったので、躊躇。
うちのご近所はだいたいどこもそんなところだ。

で、自治体サイトにゴミとしても出せることがわかったので、私はたぶんそうするだろう。
人型ではあるが、背に腹は代えられないのだ。

ただ、母が来年も飾ってから処分したいというので、気持ちを汲んでそうするが…。
たぶん、母的には、飾る仕事は自分の仕事と思っている節があるので、仕事をとられるのは嫌なのかもしれない。

ところで、さらに調べてみると、日本人形協会というところでも、毎年10月ごろに東京大神宮で行われる人形感謝祭で供養してくれるそうで、宅配で5000円で請け負ってくれるそう。

公式サイト:一般社団法人日本人形協会

お雛さんとわたし

思えば、清く正しく貧しかった我が家は、私が生まれたとき、母方のじ~様から頂いたお金の一部でこのお雛さんを購入し、残りを生活費にあてたそうだ。
お陰様で、わたしゃスクスクと育ち、今では横にブクブクと立派になったが…。(笑)

もう何年も錆びついた画びょうが刺さった状態だ。今更、強力接着剤でつけるのも面倒なもので…。

人形の見た目が、NHKアニメの『おじゃる丸』に似ているので、勝手におじゃる雛と呼んでいるが、メンバーの一人は背中に画びょうが刺さっているし、首がとれちゃってかろうじてのっかっている子もいる。
人形も寄る年波に故障を抱えているのは、私と一緒だ。(^^;)

もとはガラスのケースに入っていたものだったが、屏風も装飾品も紛失し、人形だけが残って、なんと還暦の年まで飾ることができたのは、感慨深い。って、単に捨てそびれてしまっただけだが…。

わたし(たち)からの解放

雛人形を飾る風習は美しいものだが、処分するのは少し気をやむ。
ただ、十分役目を終えたので、私としては感謝して見送ってやりたい。

処分の仕方はひとそれぞれ考え方があるし、お家の仕来りもあるだろうが、そこのところは、ウチはうるさくないので、というか私次第なので、あっさりと見送るつもりだが…。

ところで、お雛様の役割?は、健やかな成長と、災い除けと、良縁と、幸福らしい。

確かに私は嫁には行かなかったが、割と丈夫だったし、ドえらいことにも合わずに安穏とやってこられた。もちろん自分を不幸だと思ったことはない。運は良い方…。

やりたいこともやってきたし、行きたいところにも行ったしな。
この先のことはわからないが、もう身代わってもらわんでも、人形を自由にしてやりたいなぁ。
私の腹は決まっている。
それが、例えゴミとして捨てることになったとしても、皆、自由だ。
ありがとう。そして万歳!おじゃる雛なのだ。

ただ、母が来年思いきれるのか、あるいは、彼女をどう言いくるめようか、または…。
変なところで、頭がぐるぐる巡ってしまうのだ。

これは「片付け」のカテゴリーに入れてしまったが、片付け予定なのだ。

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