昨日、お昼の支度をしながら、ラジオでTOKYO FMをかけていたら、ビートルズナンバーが流れてきた。
局のサイトを調べてみると、なんでもTokyo FM October Music Fest.と題して、ビートルズ特集を組んでいて、いくつかの番組で流しているようだ。
ビートルズのデビューが1962年の10月5日ということで、今年でなんと60年。
そうか60年か…。
私も来年には60歳だし、なにやら考え深いなぁと思い、記事にしてみる。
ビートルズにみる60年代
懐かしのビートルズだが、知らない曲が衝撃的すぎた…
それは、ピーター・バラカンさん選曲で、「Taxman」(1966)というやつ。
聞いたことのない曲だったけど、その内容が凄いというか重い。
ジョージ・ハリスンの楽曲で、当時のイギリスの社会情勢を歌ったものだ。
ちなみに曲名にあるタックスマンというのは、国税局の長官のことだそう。
当時のイギリスは税金がべら棒に高騰し、なんでも最高税率が95%までいったとか。
なんとも恐ろしいことになっていたらしい。
しかも、ビートルズはこの曲がリリースされる前年に、女王陛下から勲章をいただいたばかりだという。
それが、余韻も冷めないうちに翌年この歌を出したそう。
あのビートルズといえども、法外な税金には怒り心頭だったんだろうね。
なお、この停滞状態は、80年代まで続いたとかで英国病(イギリス病)と呼ばれているそうだ。

一方、日本の60年代といえば、高度経済成長期。
64年には新幹線が開通し、その後10月10日に東京オリンピックが開かれている。
また、60年代後半には東名高速道路も開通して、70年には大阪万博の開催。
その後も田中角栄さんが日本列島改造論を打ち出し…ついに80年代バブルへ。
なんとも対照的だね。
ただ、今の滞った状態の日本を見てると、なんだかね~。
日本はイギリスの後追いしてるとも言えるような…
ふと、バラカンさんがこの曲を選んだ意図はなんだろうな、なんて思ってしまった。
プレイバック青春
そうそう、これは番組の方の選曲だけど、「Help!」と「Paperback Writer」も流れてた。
これが懐かしかった。
「Help!」は、私がビートルズのアルバムで唯一買ったLPレコードだったんだ。
確か、テレビで映画の「Help!」を見て、つい欲しくなって母にオネダリしたのだと思う。
ジャケは、確かメンバー4人が雪のなか横に並んで手を広げて立ってるやつだった。
あのアルバムは中古レコード屋にもう売ってしまったが、あれに入っていた曲は新譜というより、わりとお馴染みの曲ばかりだったと思う。
もちろん、1番目のHelp!は、スタートからしてカッコよくてハマったんだよね。
あと、「Paperback Writer」の方は、高校生の時、体育で創作ダンスなる授業があって、私のいたグループはこの曲を使って踊った。(箪笥でも盆踊りでもない…それよりひどかったかも(汗))
もっとも誰が選曲したのか記憶にはないけれど、今考えると、これを選んだ子のセンスは光ってるねぇ。残念ながら私ではないが…。
今でもこの曲の出だしは忘れられないよ。
Help!にしてもPeperbackにしても、ビートルズって出だしフレーズにインパクトがあるのが多い気がする。
お、そう番外だが、高校時代といえば、あの頃、「モンキーズ・ショー」というのが再放送されていて、これにも夢中になっていた。
モンキーズは確か、ビートルズに対抗?して作られたアメリカのバンドで、このテレビショーが結構面白くて、よく友達と盛り上がっていたものだ。
まぁ、もっともビートルズというより、もっとコメディー路線だったが。
ラジオの時間
なお、昨日、聴いていたのは、Tokyo FMの「ALL-TIME BEST」という番組。
月曜から水曜までで、時間も11時30分から。
今日もバラカンさんが、何をセレクトしてくれているのか、楽しみだ。
って、もう始まってるじゃん。(苦)

まぁ、興味のある方は、ラジコのタイムフリーでも1週間以内なら聴けるしね。
今や、ラジオというと、ラジコだな。
便利な時代でよかった~♪
「Help!」の歌って…(22.10.13追記)
(記事、付け足しです。)
12日のバラカンさんの選曲は、「Help!」でした。
解説によると、この曲は実はメッセージ・ソングだったそう。
当時のビートルズやジョン自身の置かれている状況から察すると、実は彼自身が助けを求めていたということらしい。
なんと、実際に精神的に追い込まれてのヘルプだったとはねぇ。
ノリのいい曲だったので全くわからなかったが、ジョンのメンタルはそうとう疲労困憊していて、それをそのまま表現してたなんて驚きだ。
私は洋楽が大好きでよく聴いていた方だけど、どちらかというとメロディー重視だったから、正直、歌詞に目を向けるということがほとんどなかった。
それに、あちらの歌詞ってほとんど意味のないものが多かった気がしてたし…(苦)
でも、こうしてバラカンさんの話をきいてたら、あのビートルズも人間臭さい部分があったし、単にポップミュージックと言っても、深いものが垣間見たりするんだね。
二日連続でこの「Help!」が聴けて、なんともラッキーだったよ。
そういえば、このアルバムのジャケって、もしかして4人は立っていたのではなく、雪の上にバタッっと身を投げたところの場面だったんじゃないかな。
ふと、そんな場面があったような気がする…。
まぁ、私はビートルズのすごいファンというわけではなかったけれど、自分の60年近くの人生のなかで、彼らの音楽は間違いなく我が青春の1ページではあったと思う。
今回、ちょっと知らなかったエピソードが聞けて、ほんと収穫だったな。
そうそう、ちょいと改題しました。ではでは、また~